8月5日「裏と表とコーヒーフロート」劇団ハーベスト〜フロートチーム〜@ステージカフェ下北沢亭




昼公演に引き続きお邪魔してます。夜公演はフロートチームのみなさん。

昼公演アフタートークの後、

お見送りで「今回はダブルキャストですのでそれぞれのチームの違いを見てください」

と萌花さんから業務命令が下ったので、そこらへんを意識したいと思いました。


でも「女の子は比較されるのが大嫌い」という格言を思い出したので、ほどほどにしますね〜


☆開演前



今回は騙されないぞ。もう舞台は始まっているのだ。


下手は舘岡潤役の広瀬咲楽さん、上手のメガネっこは野々村りみ役の宮武さん。

物販売やってるけどステージ上に注目。

あれ?開演前のオモシロ諸注意の内容がさっきと違う。


広瀬「今日はみんな来てくれてありがとう!」「アリーナ!Say YEAH!」とか

矢沢永吉の武道館ライブ映像みたいになってきたぞ(イメージ)。


広瀬さんメモ帳をマイクにみたててダイナミックなパフォーマンス。

これが観劇上の諸注意であることを忘れてしまう。


大股開いてしゃがんで広瀬「次に歌う曲はめちゃくちゃハイテンポの曲だぜ!お前らついてこれるのかー!」

なんなんだーこの諸注意…楽しすぎる!!


広瀬「みんな今日ドリンク買ってくれたよな。ライブ中は手に持つか、座席にあるドリンクホルダーに置いてくれよな!」

広瀬「そのドリンクホルダーがちょっとロックなホルダーだから気を付けてくれよな!」



広瀬さんのロッカー顔負けの煽りに「うぇーい!」って反応できなかったダメな俺。

でも、翌日のフロートチームのときは思い切り叫んだよ。


広瀬さん5メートル先の壁を500メートル先の観客席を見ているような目しながら、

「Aブロックのみんなー!」って呼びかけていてヤバい!


一人エチュード武道館ライブか!!!「この子誰にも止められねえな」と感動した。


久保田紗友



お遣いから帰ってた金山海咲役のくぼさゆこと久保田紗友さん。

ちょっと待って久保田さん美し過ぎる。ちょっと待って久保田紗友思わず見とれた。

さっき見たストーリーからしたら、海咲役は個性派なコミカルな子って感じですよね。

くぼさゆみたいな超絶美少女だとしっくりこないんじゃないかな?って一瞬不安がよぎる。


くぼさゆは凸出しでポニーテールだったけど、すっきりした眉毛に意思の強そうな透明な瞳が印象的。

凸出しでこんなに整った顔の女の子はひさしぶりに見た気がする。


俺は美少女にはコミカルな役は似合わないと思うんだよね。

ていうか、やってほしくないというか。

くぼさゆにこの役できんのかなぁ。

コーヒーチームの布施さんはかなりパンチ効いてたからと疑心暗鬼…


くぼさゆ「ただいまー。」

広瀬「なんなんですかそのサングラス」

くぼさゆ「夏満喫〜って感じ」



おお?けっこう思い切りのいい演技するんだね。恥じらいもないし見ていて清々しい。

「私は美少女だからこんなことできない」

なんて態度の女の子っているじゃんときどき。


当然だけど心のどこかにそういう気持ちあると、ひょいと顔を見せるときがある。

でも、くぼさゆはそういう気ナッシング!


☆お客様!それはご注文ではございません!



フロートチームでさくらお嬢様役は弓木菜生さんでした。

コーヒーチームの悠巴ちゃんとはまた違った個性あった。

背が高く首も細く綺麗でスタイルが抜群だったなー。


だけど、ほわんとした表情でちょっと猫背気味なところが可愛かった。

終演後の挨拶をいきなり振られても、「今日はありがとうございました!」しか言えない菜生ちゃんはお嬢さまそのものだったわ。


菜生さん絡みのところで「ウッ」と俺一人嗚咽を漏らしてしまったシーンがありましたが、どこか忘れました。

海咲の妹の風香ちゃんが「お姉ちゃんは全然自立なんてしてない。そうやって逃げているだけ」

ってガンガン海咲を追い詰めていて、それに菜生さんが「海咲さんは自立していると思います!」

みたいに反論した場面のどこかだったと思うけど…。


嗚咽したのはこのあたりの一連のやりとりが、自分の今の心境に共鳴した結果かもしれない。

海咲みたいに同県だけど一応実家を出て一人暮らししている。でも本当に自立しているのかなとか。

俺も色々なものから逃げているんじゃないかなとか。

劇が日常に雪崩れ込んできたような感覚だった。


菜生「このお店で働かせてください!」と今まで貯めてきたお年玉を持ち出す。

くぼさゆ「さっ、札?!」

完全に金に目が眩んだ顔だ!


広瀬「ダメですよ。先輩!」

くぼさゆ「大丈夫。ここは私にまかせといて」

くぼさゆ「さくらちゃん。いくらお客様のご注文でもお受けすることはできません。」



手にしたお年玉を顔の高さまで持ち上げる菜生さん。

くぼさゆが振りかえると鬼の顔した広瀬さん。

くぼさゆ「でも〜。」

広瀬「ダメです」

お姉ちゃんに怒られ半泣きみたいな久保田さん可愛い。菜生さんのほうに振り返り、

くぼさゆ「さくらちゃん。本当にごめん!やっぱりだめだよ。」

菜生がお年玉を久保田さんの顔の位置まで持ち上げてるのを指で下げるくぼさゆ。

菜生「どうしても自立したいんです。お願いします!」

無言で振り返る。鬼の広瀬。くぼさゆの困った顔が美しい。


くぼさゆ「でもさくらちゃんは困ってる!」

広瀬「先輩!?」

くぼさゆ「なんとかしてあげようよ!」



記憶が曖昧で、セリフや動きに違う点が多々あるとは思いますが、

くぼさゆと広瀬さんの絶妙なコンビネーションは思わず吹き出しました。


広瀬さんの「先輩!?」と叫んだときのギョロ目の迫力は凄まじかったね。

俺はくぼさゆの不敵な笑みもかなり好きだ。


広瀬咲楽久保田紗友の別れのエチュード


エチュード(即興劇)風の劇中劇で広瀬咲楽さんの魅力が爆発してた。

萌花「この小さい店で3人の店員というのはちょっと…」

広瀬「そうだ。先輩辞めてください!」

くぼさゆ「ちょっと〜地味に傷つくよ〜」



役作りの浅い先輩くぼさゆに代わり、ハリウッドデビューというとんでもないバイト辞める理由をブチ上げる広瀬さん。

それでも嬉々としてエチュードにのっかってく久保田さん可愛い!

エチュードでは久保田さんと広瀬さんの役者魂を見せつけられた。


広瀬咲楽さんの劇中エチュードの「せんぱーい」という大空へ放ったような呼びかけ声が好きです。

ハリウッドのあるカリフォルニア州ロサンゼルス市に向けて遥かなる目線を投げかける広瀬さん。


目がキラキラしてきてる。

これは顔にあたる暖色系照明のせいばかりではないハズだ!

陶酔したような広瀬さんの口はわずかに開いていて、俺はその口の中ばかり見ていた…


狂気と陶酔のなか「別れのエチュード」が終わって、

くぼさゆが「ふ〜ざ〜け過ぎ〜」って広瀬さんと抱き合って笑うとこ楽しい。


☆伊集院さくらの兄は微熱DANJI



伊集院さくらの兄役の錦織純平さんもインパクトあったよね。

常務はガタイがすごい決断の鬼らしいけど、チャーミングなお兄さんだった。


何故かメイド服着て出迎えた妹のさくらを見て声のない「萌〜」をした顔がまさにアニヲタ!

一方、「藤堂、報告しなさい!」と威厳のある声で叱責するときの錦織さんはまじビジネスマンだ。

上手いな。尊敬するなー


ってか俺の方が10歳年上じゃねーか!

おい!純平くん!悠巴さんが妹役なんて羨ましいぞ。


最近特に自分より年下が活躍しているのが気になる。

ぺーやんのあの厚い胸板から繰り出す太い声は、悠巴ちゃんを吹き飛ばさないか心配でした。


萌花「常務!カメラカメラ」

錦織「そうだ。カメラだカメラだ!」



さりげなく花束を持った広瀬さんを撮影して嵐のように去っていくシーン。

尊大なのにお茶目さたっぷりな演技が見事でした。

☆まとめ



配布されたアンケートに「あなたの裏と表を教えてください」という項目がありました。

相当真剣に回答してしまって、今はただただ恥ずかしいばかりです。


裏表ない人とか褒め言葉があるけど、人間なんて裏もあって当然だよね。

このタイトルからして興味がそそられてしまったんですよ。


最近仕事がかなり辛くて、誰かの救いを求めていたので、こんな楽しい劇を見させてもらって本当感謝です。

劇団ハーベストは、今日が初めて見た女の子たちでしたけど、

なんか大家族みたいなぬくもりがギュッと詰まった集団なんだと思った。なんかみてて安心する。


今回で劇団ハーベストさんは第6回公演。「原点回帰」もテーマだったらしいですね。

ハーベストを原点から見てませんが、なんとなくこの「ぬくもり」こそハーベストの「原点」なのではないでしょうか。


秋にハーベストがないとか死ぬ!泣

秋は「収穫(ハーベスト)」の季節ですよ!それなのになぜ…?

冬の下北沢亭での新公演が待ち遠しいですね。


以上、長文失礼いたしました。終わり!