つんく♂〜その2〜

B.L.T.10月号のつんく♂インタビューより(その1はこちら)


前回中途半端に終わった、つんく♂の歌詞の思春期少女力はすごい!

の具体例からはじめましょう。


ベリの『図書室待機』とかみんなの共通体験が、歌詞に生きていて素晴らしいと思います。

ああ 図書室閉まり 正門前に待機する

ああ なんだか時がすぎるのが早過ぎる

ガチャガチャの音 スパイクで歩く音

もうすぐ会える 音に聞こえる




(Hello!Project digitalbooks 菅谷梨沙子)



ああ〜こんなことあったあったw

てか、横目で見てただけですが。泣いてないです。

よくある中学校の下校時(NOT帰宅部)の風景。夕暮れの青春だねぇ…


部活動の時間が終わり、早く終わった生徒たちから続々と校門へ向かってくる。

ガチャガチャの音って表現が見事ですね。

野球部の彼が近づいてきたことを婉曲にそこに配置しています。

言葉としては間接的だけど、脳内イメージを直接に喚起してくる箇所です。


そういえば、私の出身中学では、午後6時が下校時間でした。

部活が終わって、後片付けや着替えして何もかも終わらせて、校門からでなくてはならない。

もし一人でも時間に遅れたら、連帯責任でその部活全員で一週間校内の掃除をするはめに…

毎日、校門へ猛烈ダッシュかけてたなぁ。なんか腹立ってきた。

ここいらでB.L.T.のインタビューにもどりますね。



アイドルプロデューサーは、坊さんである



思春期の少女のこころのヒダまで知り尽くしていたつんく♂

アイドルのプロデューサーを手がけることになったのだが、

日常的にアイドルに囲まれていて、大変なことがあったらしい。

もう忍耐力。お坊さんですよ。忙しくて遊びに行けない!とかは別にいいんですよ。

それより普通に考えてですよ、国民の中から選ばれてきた美女がたくさんいて、ばーって囲まれてるわけですよ。

だいたいの男は頭がおかしくなりますって。それを普通に毎日しれ〜っと過ごすわけです。

あの子たちにこっちが男として女を意識してしてるって思われたらダメなんです。



美女に囲まれたら、どうして男が頭おかしくなるのか。

普通は楽しくて仕方ないんじゃ…


どうやらここらへんが、つんく♂の猛烈アイドルプロデュース力の源のようです。


ダメです!そんなんじゃ勤まらないと思います。

(プロデューサーとして)何が必要かというと『一番好きなことをガマンする』こと。

だからそこに愛が生まれるし爆発力や瞬発力が生まれるんです。


女の子にものすごい興味のあるヤツだから女の子の曲を作るんです。

そこにものすごい『生殺し』の気持ちがバッチリ込められてるんですよ。


精神的には女が好きでロックを始めて、売れて女をはべらかすんだ!って言っていたヤツが一番苦しんでる(笑)。

だから爆発できるんです。



なるほど、歌詞にはリアリティが必要。でもリアリティだけでなく、空想もとい妄想も必要。

でも、リアルに恋愛して心が満たされちゃっていても、反対に作品を生む爆発力が足りなくなるわけですか。

リアルな経験と『生殺し』の欲求不満をかけあわせて、数々の名曲を生み出してきたのかもしれないですね。


激しい妄想をしながら紳士的態度ですごす。

つんく♂の精神世界、いや肉体レベルでも火焔・氷柱のなかであんな歌こんな歌つくってきたのだなぁ

煩悩を捨て切ってはならないので、お坊さんではないのだけど、修行生活なのは確かかも。


つまり、煩悩がゼロなら後は楽かもしれないですが、煩悩というか妄想を積極的にして曲を書きつつ、

煩悩を表に出さないというのは、私からすると難行苦行。まさに地獄なのであります。

なんだか、つんく♂の曲が大変ありがたいものに思えてきました。


って、それじゃ楽しめないって。人の苦労なんて考えないで、この曲スキ♪とかいっていきましょうよ。

って自分に言い聞かせるのでした。

だらだら書いてきましたが感想は一言でw


つんく♂はやっぱすげぇーってことです。


お疲れのところ、ここまで目を通してくださりありがとうございました。


从‘ 。‘)<スパイクガチャガチャまで読んだ。

( ・e・)<つんく♂さんはお坊さんじゃないね。たしかにフムフム…